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美しい衣をふところに入れる男 テキスト画像1
昔々、あるところにおかあさんと二人だけで住んでいる男がいました。 ある日、浜へ魚取りに行った帰り、松林の中を歩いていると、松の枝にすきとおるような美しい衣がかかっていました。 「おや、これはなんだろう。それにしても美しい衣だ」 男は、その衣をふところに入れました。