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神様の手元にはもう羽が一本も残っていなかったのです。 テキスト画像2
「神様、こんなみにくい姿はまっぴらです。 私にきれいな色の羽を、どうぞお与えください。」 「だめだ。」と、神様はお答えになりました。 「そんなことおっしゃらずに、どうか羽をお与えください。寒くて死にそうなのです。」 そこで、神様はお考えになりました。 実は、神様の手元にはもう羽が一本も残っていなかったのです。