カニさんは、またうたいました。
「はやくみよなれかきの木よ。
 ならぬとはさみでちょんぎるぞ」
すると、あっというまに
たくさんのみがなりました。
「やあ、おいしそうなかきが
 たくさんなったぞ。
 どれごちそうになろうか。
 でも、ぼくは木に
 のぼれないしな。どうしよう。
 そうだ木のぼりのうまい
 サルさんにたのもう」
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