雨上がりのある晩、久人が夜学へ行く途中、林の中に、ぼわーっと白い人影が見えました。 「なんだべな〜。ずっとあっちに見える人影。まさかゆうれいでないべな」 次の晩も、またその次の晩もこっちをそっと見つめているような白い人影が見えます。