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天秤と銀貨の入った樽 テキスト画像1
むかし、あるところに夫婦がいました。 ふたりはせっせとお金を貯めこんでいました。ふしぎなことに、だれにも、 どうやって儲けたのか、息子たちにさえ話そうとはしませんでした。 そしてふたりは、息子たちにお金をいっぱい残して、死んでしまいました。 ピカピカかがやく、山のような銀貨を、数えるのはたいへんだったので、 ふたりの息子は、天秤にかけて山分けをすることにしました。