「旅はどうだった。大儲けしたかい」 「もうひとつだったよ。でもおまえのは うまくいったよ。さあ、見においで」 ふたりは船に行き、甲板に立ちました。 「この船もなにもかも全部おまえのだよ。 たった一枚の銀貨のおかげさ」 兄さんはなにがあったか、話しました。 話をきいて弟は嬉しそうに言いました。 「兄さん、やっぱり神さまは正直に手に 入れたものは、守ってくださるんだね。 積み荷の半分は兄さんにあげるよ」 ふたりはしあわせに暮らし、子供たちに こんな家訓を残したのでした。 『正直者であれ』とね。