悲しんでいたマイラの妻は、「おかあさん、おかあさん」という声を聞きました。
だれだろうと思ってもだれもいません。
「おかあさん、おかあさん、ぼくたちだよ、お母さんのおなかの中にいるんだよ」
お母さんはびっくりしていまいました。
「お母さん、お父さんをさがしに行こうよ」
「そうよ、泣いてばかりいてもしかたないわ」
どうやら、おなかの中は双子(ふたご)のようです。
そこで、お母さんは、お父さんをさがしに旅に出ました。
「お母さん、そっちじゃないよ、あっちだよ」おなかの中の子どもは、
道案内をしてくれました。
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