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ミカンを差し出す奥方、受け取ろうとする彦造、アブを持って喜ぶ子ども テキスト画像6
「これこれ、そこの者。どうか、そのアブを、この子にゆずっておくれ」 牛車の中からおくがた様が、声をかけました。 「これは、神様にいただいた大切なワラですが、そうおっしゃるなら、さし上げましょう」 彦造がそう言って、アブをわたすと、おくがた様はミカンを三つくれました。