解説
アミ族は、台湾東部に居住するインドネシア系先住民です。
現在の人口はおよそ15万人で、近代的な生活をしています。
クジラに乗って違う世界に行くというサラヴァンの話しには、
日本の浦島太郎、女護が島民話、さらにはアマゾン伝説などとの似ています。
クジラという、魚でも動物でもない不思議な存在に、
アミ族の人たちは神秘的な力を感じたのでしょう。
また、サラヴァンが逃げる途中で、大きな木に登りますが、
これは生命の樹、あるいは世界樹と言われるものかも知れません。
この生命の樹によって、サラヴァンは生き返った、
あるいは、違う世界からこの世界に戻ってくることができたという解釈もできます。
生命の樹、世界樹も世界各地に見られる考え方です。
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