上川内(かみかわうち)と上川内(かみかわうち)の街道(かいどう)そばのヘグリというあたりは、昔(むかし)は大(おお)きな森(もり)になっていて、昼間(ひるま)も暗(くら)いくらいだった。 そこの大木(たいぼく)の洞(ほら)にはキツネがすんでいて、いたずらをした。 子(こ)どものころそこへ行(い)くと、山(やま)イチゴがたくさんとれたけれど、とてもおそろしくて行(い)かれなかった。