大工(だいく)の棟梁(とうりょう)だった金吉(かねきち)じいさんが、若(わか)いころ浜(はま)に行(い)って魚(さかな)を仕入(しい)れて背負(せお)って来(き)た。 ヘグリのあたりまで来(く)ると、もうすっかり日(ひ)が暮(く)れてあたりは暗(くら)くなっていた。