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太郎が海岸についてあたりを見まわすと、どこかおかしい気がしました。 テキスト画像8
太郎が海岸についてあたりを見まわすと、どこかおかしい気がしました。 たしかに、ふるさとの村なのですが、道も家もかわっていました。 太郎は、通りかかった人にきいてみました。 「私は、浦島太郎ですが、私の家はどこでしょうか」 すると村の人はこたえました。 「浦島太郎だって?そんな人は知らないね。 そう言えば、100年も前に、そんな名前の若者が、 海に出たまま帰らなかったと聞いたことはあるけれど」