牛になったなまけものは、なすすべもなくおじいさんにたずなをひかれ、 いちばへつれて行かれました。いちばには牛を買いに来た人たちが あつまり、牛の口をあけたり、せなかをたたいたり、さわがしくなりました。 「わたしは牛ではなくて、人間ですよ!」と大声を出しましたが、すべて 「モーモー」という鳴き声にしか聞こえませんから、しかたがありませんでした。