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母猫と六匹の子猫 テキスト画像7
「それはお気の毒に。ところで、ここに猫はいないのですか」 「ねこ? それはいったい何ですか?」「動物ですよ。そいつはネズミを食べ  るのです。猫がいると、ネズミもごちそうどころではないと思いますがね」 「そんな動物がいてくれたらねえ」と、王さまはため息をつき、こう言われた。 「猫を持ってきてくれたら、どんな褒美でもよろこんでとらせるのだがなあ」 そこで兄さんはこう申しあげました。 「わたしは船で猫を一匹飼っておりましたが、子猫を六匹も産んだのです。 陛下、私が連れてまいりましょう」